ディーラー整備士の仕事

世間のイメージはホント?

 

まず皆さんが自動車整備士の仕事を思い浮かべたとき、どういうイメージをしますか?
きつい、きたない、給料が安い 残業多い 土日休めない いつか営業になる
これは現役整備士の僕自身、長年よく知人などから言われてきた言葉です。

 

結論から伝えるとそれは昔のイメージが出回っているだけで、現在の自動車整備士と掛け離れているのです。

 

1. きつい
部品の脱着などの体力を使う仕事で、故障の原因を調べることで頭を使う仕事です。
しかし、僕自身の感覚で言うとどんな仕事でもある程度の体力と頭を使うことには代わりがないので極端に「きつい仕事」ではない と思います。 おそらく、車という大きな商品を扱っている先入観から、力仕事のイメージが先走っているところがあり、実際は機械・特殊工具・数種類のジャッキなどを使用しており、エンジン脱着などの際は補助をお願いしてバランスを見てもらいながらジャッキなどの操作をしたり、必ず一人で作業がするものと決まっているわけではありません。 それぞれの工場に合ったなるべく体力を使わないような作業工程が構築されているのです。 現在では女性整備士も増え、どうしても男性より力が劣りますが、重整備を行う際はより工夫をして作業を行っています。

 

2. きたない
車の下に潜り込んで整備することにより作業着がオイル・泥まみれ、夏場は暑い工場内で汗だくなり「1日経つと作業着がきたなくなる」「車の下に寝転んで顔にも汚れが付きそう」そんなイメージがありますが、これは少し間違いです。 実際の現場では作業着や顔がオイル・泥まみれになることは通常ないです。 もちろん汚れることもありますが、経験年数が増えるほど、整備作業の感覚が鍛えられ、これをしたら汚れやすい、こっちのやり方のほうがスムーズなどコツをつかんでいきます。 そして、車の整備はほとんどがリフトアップにより立ち作業になりますのでほとんど汚れず、夏場も最近の工場は冷房設備が整いはじめていて昔に比べて快適に作業ができるようになってきています。 それでも汚れてしまった場合には、替えの着替えを準備しておくので1日を通して清潔な状態で作業できる心構えを多くの工場が取り組んでいます。

 

3. 給料が安い
整備士給料問題。 こちらも整備士にとって切り離せない長年のテーマです。 僕も20代の頃は月給に不満をもっていて、それでも整備士の・やりがい・価値で続けてこれました。 僕自身の20代後半の月給は手取で約23万、年収では約370万と当時のサラリーマンの平均年収と確か同じくらいだったはずで、極端に安いという給料ではありませんでしが、仕事内容と割に合わないと思うことがたまにあり転職するか悩むことも何度かありました。 しかし自分の車のメンテナンスは自分で整備するので工賃はほとんど無料で、部品代は割安になり車の維持費は通常の半額以下になります。 そして近年、整備業界の給料は改善傾向にあります。 若者で整備士になる数が減っており、その対策として基本給の改善、手当金額の見直し、ボーナスUP(回数もUP)、達成奨励金UPなど、様々な改革が行われています。 なので、これから給料が理由で整備士にならない方は間違いなく減っていくと僕は思います

※実際に僕の販売会社でもセールスマンの達成金ばかりで、整備士の頑張りに対する達成金が少ない時期がありました。 販売会社の売り上げ利益で見ても大半がサービスで稼ぎ上げているのにです。 その後、労働組合や直に訴え続け、現在は改善されて整備士の重要性も理解されてきたと感じています。

 

4. 残業が多い
「工場が深夜遅くまで灯りが点いている」「残業がすごく多そう」みなさんはそんなイメージを持たれていると思いますが、これも少し昔の話です。 ディーラー整備業界は作業効率化労務管理の徹底が常に進められており、僕の務める工場では平均で1日1時間の残業 で済んでいます。 もちろん売上や入庫台数を達成してもです。 その背景には、代車や特典を活用し入庫の平準化、車の引取を減らし来店型の定着を実施し整備士の実作業時間が改善したことなどにあります。 もちろん残業時間がもっと伸びることもありますが、深夜までの残業は労務管理の観点からも、まず無いと思っていただいてよいと思います。 もし、そのような工場があれば労働環境を疑った方がいいかもしれません。

 

5. 土日休めない
整備士の定休日は会社によりばらばらで、世間一般的な休みと重なりずらくディーラーに関してはほとんどが平日の定休日であり『土日は休めない』と思い込んでいる人が多いと思います。 友達と遊べない・子供の休みと合わないなど、土日に休みをとれることは少ないのは事実です。 しかしディーラーの整備士でも定休日以外の個人休が設定してあり自由に曜日を選ぶことができるのです。 それでも『土日は休みずらいんじゃないの』『忙しければ休めないでしょ』と思うかもしれませんがそんなことはありません。 今整備業界も働き方改革などにより改善がされています。 昔は土日に入庫台数が集中して誰も休めないなんてこともありましたが、近年のディーラー整備業界も約9割は日時を予約して来店する仕組みになっておりスタッフの休みを考慮して予約数が決められています。 前もって休みが決まっていれば予約オーバーにより他の整備士に迷惑を掛けることもないので心配がいりません。 なので僕自身も土日の休みたい日に個人休を選んで、もし他の整備士と同じ日の場合だけ話し合って決めるようにしています。 なので子供と出かけるために土日も休めて、平日の定休日は市役所などの手続きや、空いているお店に買い物に行ったり、趣味のバイクに乗ったりと、むしろこの休み方がメリットと感じる方もいる と思います。

ディーラー整備士の休日

 

6.いつか営業になる
今まで整備士である程度経験したら希望を出していなくても営業に配置換えがありました。しかし、みんなが営業が向いているとは限りませんよね?整備士で一人前になり長年その技術力で会社を支えたい方、営業になりステップアップしていきたい方。僕はちなみに前者のタイプです。近年こちらも改善の傾向があり、せっかく技術力のある整備士を営業にいてしまうのは会社としてはマイナスではないかとう考え方に意向してきています。そういった社員の意志を尊重する会社が増え始めています。

ディーラー営業の仕事

整備士のステップアップ

 

まとめ

近年、自動車整備業界の待遇は右肩上がりに改善傾向にあります。会社、店舗によって差はあると思いますが、中でもディーラー整備士の待遇は群を抜いていて・給料・ボーナス・残業の改善が進んでいます。整備士になりたい人、整備士を辞めたいと思っていた人、決して今までのイメージに振り回されず、その会社の今後を想像してみましょう。また実際に働いていて思っていることがあれば胸に留めておかず上司や本部と話し合いましょう。現場の思いは、今実際に働いているあなたにしか解らないことで、言葉を発しないと会社の改善は無いと思います。

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yaam

現役のディーラー自動車整備士のyaamです。 高校→専門学校→ディーラー整備士→自動車検査員→フロント→マネージャー(工場長)と歩んできて体感した車業界の情報をお伝えししていきたいと思います。

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