
中には整備士として働いている方でも、『車検をやっていれば点検はやらなくても大丈夫』『故障したら点検すればいいよ』などと、思っていたりお客様へ伝えてしまっている人もいるようです。
実際に僕も今までディーラーで仕事をしてきて、点検時期のお客さまへの連絡で、『点検は必要?やらなくても問題ないでしょ?』『知り合いの整備士に点検は大丈夫って言われた』『今までやった事ないよ。』などと言われたことがあります。もちろん国産車は丁寧な部品製作により壊れにくく外車よりも長持ちはします。さらに意識的に車検は実施しないと無車検車となり公道を走行することが出来なくなる為みんなが必ず車検を受けているのに、点検は法律で決められているのに捕まらないから受けないひとがいる。
これらの方々は定期点検の意味を履き違えていると思います!
その理由を書き出してみたいと思います。
定期点検はなぜ必要?
定期交換部品の交換
車の部品には定期的に交換が必要な部品が多数あります。例えば、オイル、オイルフィルター、ワイパー、ベルト、ブレーキパッド、エアーエレメント、オートマチックフルード、プラグ、バッテリーなどがあり、ほとんどの部品は交換時期が違い、交換時期を超過しますと他のパーツにも悪影響を与えてしまい後で高額整備になる可能性があります。トラブルのリスクを下げる為に定期点検時の細かな整備が必要になります。
事故の防止
みなさんも感じていると思いますが、僕も車による事故のニュースを見る度にすごく残念な気持ちになったり、悲しい気持ちなど、憤りを感じています。運転手の操作によるものが多いかと思われますが、整備不良車による事故も少なくありません。定期点検をしっかり実施することで車両事故の確率は下げられると僕は思います!
事故は自分の人生はもちろん、相手の人生をも奪ってしまいます。点検の実施は車の使用者の義務であり、車は時として凶器となることを僕達くるまの使用者は肝に銘じておく必要があります。みなさんも是非しっかりとした車のメンテナンスをよろしくお願いします。
参考
近年、最終的に車検の継続手続きを全て実施する運輸支局でも車検継続の際に点検の実施の有無を確認する項目が追加されているように国として車の安全を重視する取り組みや対策が益々増えていき、点検をしていない車は車検継続できないなどの法律も施行されていくと僕は思います。
安心して車に乗れる
ユーザー様にとって点検に出して愛車をプロに診てもらうことは、安心して車に乗れるという部分にあります。点検をして異常が無かった!消耗品の交換時期を教えてくれる!故障の早期発見が出来た!などのように日常クルマを使っているだけでは気付かないところまで点検してもらえる安心感が大きいです。
ここで言う安心とは、日常生活に支障なく使用出来るという部分と、整備不良による事故の確率を下げられ他の人への迷惑も避けられる!という部分にあると思います。
自動車整備士からの発信
このように様々な視点からみても定期点検は重要で間違っても『点検は実施しなくても問題ないよ』などの軽はずみな発言を車の仕事に携わる人がするべきじゃないと強く思います!むしろ定期点検は必要な事だということを僕達のような車の整備に携わる人間からもっと発信するべきであり、もっと大きく言えば国としてもっと発信を考える必要があると感じています。
ディーラーでの点検実施の利点
皆さんがまず思い浮かぶのが『ディーラーの整備料金は高い』という部分ではないでしょうか。
確かに皆さんが思うように点検料金が民間工場よりディーラーの方が高いです。
では、ディーラーで点検をするメリットはあるの?と思っている方へ、僕が実際に感じたメリットを書き出していきたいと思います。
- お客様データによるカルテ管理
- 無駄な出費を抑えられる
- 保証申請がスムーズ
- 特別保証の実施
1 お客様データによるカルテ管理
ディーラーではお客様基盤により、過去の整備履歴確認、消耗部品の交換時期提案、走行距離数の計算から予防整備など、お車のカルテを作成しておりお客様一人一人に合った整備内容の提案と詳しい説明を受けることが出来ます。
また、店舗だけでなく会社全体で基盤管理をすることにより、出先での万が一のトラブルの際は県内の他の店舗や、県外でも同メーカーの扱いがあるディーラーへの整備依頼などのスムーズな対応が可能となり、お客様の不安を最小限に抑えるためのネットワークが保証されています。
2 無駄な出費を抑えられる
一見、点検料金が高いという事と反していると思われるかもしれませんが、ここで言う『無駄な出費』とは点検代以外の出費に関してです。ディーラーだと技術力と豊富な整備事例により素早い診断と整備日数の短縮、再修理の軽減が見込めると思います。これにより他工場で修理したが直らなくて別の工場で修理などの手間がなくなりその都度の整備代を浮かせることができます。ほかには延長保証の対象部品もディーラーならすぐにチェックできて他工場で払わなくても良い整備代を払うなんてことも無くせます。また悪徳業者のような、まったくやらなくていい整備代まで請求されるなどの被害もあると聞きますが、ディーラーなら安心して任せて良いと思います。
僕の経験で実際によくあるのは、近所の民間工場での整備後にディーラーに入庫して故障修理をお願いに来るお客様や、民間工場から難解整備の外注依頼によりお客様の整備代が上がってしまうことがとても多いです。どちらもディーラーで点検入庫していれば無駄な出費が抑えられる事例です。プラスアルファでディーラー車検、点検と一緒に故障整備すれば値引き対応もしていますので、さらに出費が抑えられるはずです。
3 保証申請がスムーズ
メーカー保証を使用できるのはディーラーのみです。そしてメーカー保証を受けるにはメンテナンスノートの保証書に販売会社の証明がされていることが必須になります。中古車を購入されたときは保証の継承をしていなければメーカー保証を受けることはできませんので、購入する際には、担当者に確認をしてください。
更に保証を受けるためには、定期点検を実施しているか、規定の距離や年数で定期交換部品を交換しているか、不正改造がされていないか、メーカー指定の部品以外の部品が故障の原因になっていないか、原因がお客様に起因するものでないなど、確認事項があります。ディーラー以外で整備をされている方は、特に整備記録があと確認できるようにしておく必要があります。
いつもディーラーで整備をされていれば、定期交換部品の提案が徹底されているので交換を忘れることがありませんし、不具合の診断にも、なかなか故障個所が分からないなどで長い日数を費やすこともなく、保証期間切れで有償修理になってしまうこともなくなります。そしてすべての整備記録がデータ化されており、保証が適用になるかの確認もすぐにチェックすることができます。
4 特別保証の実施
『メーカー保証の期間が過ぎて間もなく、思わぬ故障により高額な整備料金が発生してしまう』などという事があった場合に、販売会社の判断でメーカーの特別保証を受けられる場合があります。
今まで欠かさずにディーラーでの整備を実施していて、定期交換部品の交換もしっかり行われていて、原因がお客様に起因するものでない場合に、販売会社の判断でメーカーに申請をあげて、メーカーから保証許可が下りた場合に修理費用の一部をメーカーに保証してもらえるのです。