ディーラー整備士の仕事 整備士になるには

良い整備工場とは

自動車整備士にとって良い会社とは、どういった会社なのでしょうか?

『給料が良い』『残業が無い』『休暇がちゃんととれる』

そのような単純なものだけではありませんよね?

『会社説明会の時はすばらしい企業かと思っていたら、入社したらブラック企業だった』

なんてことは良くある話ですが、可能ならば入社前にもっと調べておけば

気付いたことがあったかもしれません。

ただ現役の整備士の方でも手遅れというわけではありません!

ここで参考に、約20年ディーラー整備士として働いた僕が経験してきた&整備士の友人から聞いて感じた、整備士の待遇・職場環境・会社の考えなど、自動車整備士としてディーラーとしての『良い会社』とはどういう会社なのかをお教えたいと思います。

 

良い会社の例

店舗の範囲

1.5S活動が徹底されている
どんな仕事にも5S活動を設けており、会社には必須の活動です。5Sとは『整理・整頓・清掃・清潔・しつけ』のことをいいます。5S活動は単純に工場を綺麗にするという意味ではなく、仕事の効率・生産性を上げる意味で重要な役割です。不要な物を無くし、道具を決められた場所に置く、通路が清掃されていて怪我の防止、など徹底されることで得ることは多いです。無駄な時間が減り、生産性向上・無駄な残業の短縮に繋がります。

2.あいさつが出来ている
基本的なことで接客には欠かせませんが、社員同士や業者さんへのあいさつができていない人が少なくありません。親しき仲にも礼儀あり! あいさつ・感謝の言葉が普段から飛び交っている職場は団結力・チーム力が上がると思います。

3.身だしなみが清潔
身だしなみが清潔な会社は車の整備もきれいに出来ると思います。また、お客様の車を大切に扱う意味でも大事ですよね。身だしなみも5S活動も徹底されている工場は社員に余裕も生まれ、生き生きとした工場になると思います。

4.呼称確認が出来ている
整備工場は一人で作業しているわけではないので、リフトの上げ下げ、車の出入りの際に故障確認をして、お互いの安全確認が必要です。あいさつと同じで普段から声掛けが出来ていればチーム力が向上し、ちょっとした相談もしやすくなり良い職場になると思います。

5.無理な残業がない
無理な残業がない職場は社員満足度も上がりメリハリも良くなり社員の士気も維持できます。もちろん繁忙期は多少の残業が必要ですが、店舗全体が整備入庫の平準化の意識が高く、極端に暇な日を無くす努力がされていれば、無駄な残業を無くすことができます。

6.部下育成の余裕がある
部下育成は会社経営の中でも大切な業務であり、会社の財産となる人材を育てる時間は削ってはならない時間です。そのためには普段の仕事と同時に教えていく必要があるため、店舗の人員に余裕が無ければ成り立ちません。これは店舗だけの責任ではなく本部管理体制のしっかりした支援が無ければなりません。

本部管理体制の範囲

1.管理職の考えがまとまっている
本部経営陣が一丸となった取り組みがされている会社であれば、社員も迷わず遂行することが出来ます。しかし、本部の足並みが揃っていないのに新しい取り組みが始まってしまえば、社員は迷い疑いが生じてしまい士気も下がってしまいます。もちろん取り組み内容の良し悪しも大事ですが、本部の足並みが揃い、考えがまとまっている会社であれば、信じて仕事をすることが出来ると思います。

2.工場の損傷、機器の故障などの修繕が速やかに行われている
ディーラーとなると店舗数が多く、工場修繕の許可を本部に確認し許可をもらわなければ改装・修繕を進めることが出来ません。そして会社によっては資金の面や、まだ使えるから、などの理由で許可がなかなかもらえない、なんて事を耳にすることがあります。工場の損傷はお客様の視界にも入りますし、工場の生産性の低下、現場士気の低下、安全性の低下にも繋がります。僕が今まで整備業界をディーラーを見てきて、工場・機器の修繕が速やかにしっかりできていて、きれいに保たれている会社は、お客様満足度・社員満足度が高く、成績も良い工場が多いです。

3.整備士の重要性を理解している
昔のように自動車整備士が多かった時代の意識のままで、自動車整備士の重要性を理解していない会社もあります。若者の車離れが騒がれる今、現役の整備士の離職、新入社員の減少が起これば会社が成り立たなくなると思います。国家資格保持者に見合った待遇の見直しと、車の販売だけではなく、お客様の安全安心を提供する整備士の重要性を理解している会社がこれから生き残れる会社だと思います。

4.車の販売にウエイトを置いていないか
販売会社という名称から車を売る会社という意識が会社経営陣にもあるかと思います。そのため整備士にも営業の手伝いのような仕事を本部指示でさせている会社は、まったく見当違いかと思います。自動車整備士にとって大事な仕事は、車を保安基準に適合するように整備をすること、適切な整備をしてお客様に安心して使用していただくこと、急なトラブルを迅速な対応と適切な整備をすること、そのために必要な知識習得の時間を与え、必要な準備を怠らないことが大前提であり、車を安全に走らせることが絶対的な仕事になります。

5.部下の意見を聞き入れる体制
本部で取り組みを考え社員に指示をだすことは基本的な流れではありますが、部下の意見を吸い上げることは絶対に必要なことです。現役で最前線で仕事をしている人の言葉はたとえ間違っていたとしても貴重な意見にかわりはなく、そういった意見の吸い上げが構築出来ている会社は良い方向へ進んでいけると感じます。

6.育成体制が出来ている
店舗としても大事な業務にあげましたが、本部の体制がしっかりしていないと成り立ちません。具体的には本部主導で研修が行われているか、適正な店舗数で人員は不足していないかなど店舗に過度な負担となっていないかが重要です。経営陣によるしっかりした考えや組織作りがされている会社であれば、会社の財産となる社員育成が出来ていると思います。
7.達成金など歩合給が設けてあるか
技能手当、資格手当、達成金の設定がされていれば、会社としてしっかりした制度が出来ていると思います。もっと言えば基本給の改善や残業代支給も適切にされていることが大事です。

 

 

こちらで、お伝えした良い整備工場のポイントのすべてが出来ている工場は少ないかもしれません。しかし決して難しいことではないと思いませんか?すべての項目が整備工場に会社員として身を置くものにとって、当たり前のことであり、会社員の権利だと思います!
結論、ここで記した良い整備工場の条件を満たしていれば、社員の仕事への意識やモチベーションは格段に上がり、それによりお客様の集客&定着、結果会社運営の安定に繋がっていくと思います。

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yaam

現役のディーラー自動車整備士のyaamです。 高校→専門学校→ディーラー整備士→自動車検査員→フロント→マネージャー(工場長)と歩んできて体感した車業界の情報をお伝えししていきたいと思います。

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